(日本語) 木製から金属製へ〜プロトタイプ製作のはじまり – 大豆選別機 その3

大豆選別機のプロトタイプ

ただ今進行中の「大豆選別機プロジェクト」は、横田農園さんが作った大豆選別機を見せていただいた事で、次のステップに移る事が出来ました(前回のストーリーはこちら
言うまでもないことですが、全くの白紙状態からスタートするのと、先人の知識と経験を勉強させていただいてからとでは全く違うのです。
とはいえ、それをそのまま再現できるかというと、そう簡単にいかないのも事実。

そもそも、横田式は本体が木製。
ヒラミヤが製作するのは、板金技術を駆使した金属製です。
20〜30ミリ程の厚みを持つ木の板と、厚さ1〜2ミリの鉄板は別物ですから、そのままコピーしても成立しないのは当たり前。
設計図の製作は、取材時に記録してきた横田式の寸法を金属ボディ用に落とし込む所からスタートしたのです。

大豆選別機プロトタイプ1号機の製作

大豆選別機のプロトタイプ1号機

プロトタイプ製作の第一段階は、金属ボディで作った選別機で先駆者「横田式大豆選別機」の作動原理を再現する事。
そうして完成したプロトタイプ1号機を基に、さらなる改良を加えた「2号機」を製作する計画を立てました。

「試作機を二台も作るのか?」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、ここがまさに金属と木の大きな違いでもあります。
それぞれに一長一短がありますが、改良を加えやすいという点は、木製ならではの利点。
完成後に「この部分を○○したほうが良さそうだ」という点が見つかった時、木なら切ったり穴を開けたりという作業が容易ですが、金属で一旦作ってしまうと、中々改良するのが難しいのです。

ここに動画が入ります

こうして完成した1号機は「まずは金属で再現した」という段階であり、製作者にとってのプロトタイプ。
そして2号機は、実際に作業する方々の顔を思い浮かべながら、実現したかった点を盛り込みます。

今回の大豆選別機に限った事ではありませんが、新しい何かを作り出すときには、「試作」が必要となる場合が多々あります。
念入りに用意した設計図が、予想通りの結果を生み出す事もありますが、想像通りに作動しなくても、驚くには値しないのです。

予想以上もあれば、期待以下もある。
それが「開発」の醍醐味だと、我々は考えています。

大豆選別機ストーリー第4回に続く