個性的で環境にも配慮した展示会ブースの提案〜BIOTRI開発ストーリー〜

BIOTRI設営風景

ヨーロッパの展示会で見たブースのように個性的で、なおかつ日本の環境にマッチした展示ブースを作れないだろうか? 
そこで我々が考えたのが、再利用できる組み立て式の展示ブースでした。
これならば展示会終了時に出る廃棄物を最小限にすることができます。

そのヒントとなったのは、マイアミビーチのアートショーに持ち込んだアート作品です。
この作品は、航空機で持ち込むことが前提となっていたために、分解したパーツを現地で組み立てて完成させ、持ち帰ることもできる仕様でした。

運送時の利便性

BIOTRI仮組み

BIOTRIは、大小の金属パネルの集合体。
各々のパーツに分解して会場に持ち込むことができるので、大がかりな運搬手段は必要ありません。
有機的な三次元曲面のデザインを他の素材で再現しようとすると、どうしても大がかりなものとなってしまいます。
樹脂や木材、コンクリートは自由な曲面を表現できる代わりに、運搬の際に嵩張り、重くなってしまうのです。

その点、金属パネルで構成されているBIOTRIは軽量でコンパクトに運搬できるので、現場で我々が施工して組み立て、会期が終了すれば分解して撤収することができます。
パーツに分解して収納すれば、保管場所をとらないというメリットになります。

異なる複数の空間で展示可能な仕様に

003

ヒラミヤの展示ブースは、いくつかの展示を終えた後、最終的には自社での展示を計画していました。
この時に問題となったのがブースの高さでした。
大きな展示会会場ではできるだけ天井高を高くしたい意図がありましたが、同じ高さだと自社で展示する際に設置ができません。
そこで、設計時に高さを変えてブースが設置できるような設計を行いました。
同じ手法を用いることにより、高さだけでなく広さが異なる複数の空間に対応させることも可能です。

用途・スケール・デザインを自在にコントロールできる手法

メルセデス・ベンツ和歌山/レストランKuche(キュッヒェ)

BIOTRIに用いられているアルゴリズミックデザインを使った手法は、様々な空間を構築・表現することができます。
「イグアナアイ南青山」は、ショップ全体を大きな洞窟に見立てた大作でしたし、「メルセデス和歌山」のレストランに設置されたカウンターは、長期にわたって使用されることを前提としたテーブルでした。
様々な規模や用途、常設にも仮設にも対応し、デザイナーや設計者の意匠を表現できるのがBIOTRIです。